Profile
よこうち ひろし 氏名:横内 裕 1967年8月25日 生まれる
現在、沖電気・デバイスビジネスグループ・LSI生産本部・技術第2部にて半導体(バイポーラデバイス)プロセス設計の業務を行っています。 一応、会社の陸上部(沖電気八王子陸上部;川上優子選手がいる沖電気宮崎陸上部ではありません)に所属しています。はっきりいって、40歳以上の人がほとんどで、何とここでは私が一番速い(?)です。 それから、早大陸上同好会OBによって作っている稲穂ACにより、12月の奥多摩渓谷駅伝などに参加しています。
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’93ニューヨークマラソンのフィニッシュシーン
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陸上(ランニング)を始めた理由: ’84ロサンゼルスオリンピック5000mで金メダルを取ったモロッコのサイド・アウイタの走りに感激して、自分も走ってみたいと思ったことが一番大きい(かもしれない)。アウイタは、ロスの5000だけでなく、ソウルでは800mでも銅メダルを取っており、800mから10000mまでの全ての種目で世界のトップクラスに君臨するというマルチランナーだった。これほどテリトリーの広いランナーは、現在世界を見渡してみてもどこにもいない! 自分としては、アトランタのヒーロー、マイケル・ジョンソンなんかよりよっぽどすごい選手だと今も信じている。もっとも、自分のランニングの成績はアウイタには遠く及ぶべくもないが・・・。 |
下でアウイタの身長、体重を載せて、人のものを載せて自分のものを載せないわけにはいかないので自分の身長、体重も載せます。
身長 : 177cm
体重 : 62〜64kg(気持ちがたるんでいる時は64kg以上、時に65kg以上のことも・・・おい、しっかりしろ!
真剣な時は絞って62kg台まで落とす。)
アウイタを知らない人のための、アウイタの紹介(なんか自分の紹介より詳しくなってしまった・・・。)
Said Aouita (Morocco) 1959年11月2日生まれ 175cm 58kg
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種目 | 記録 |
日付 | 世界歴代最高順位 |
コメント |
400m | 46"9 | 1982年 | ─ | 練習記録らしい。ちなみに当時の日本記録は46"51(あのファイナリスト高野進さん ─ 現在は44"78でいまだ不動の日本記録) |
800m | 1'43"86 | 1988. 8. 21 | 20位 | '88ソウル五輪銅メダル。(しかし、その脚への包帯姿は余りにも痛々しかった。この怪我のせいで、得意の1500mは棄権する羽目に・・・。) |
1000m | 2'15"16 | 1988. 8. 28 | 7位 | '88年度世界ランキング1位。 |
1500m | 3'29"46 | 1985. 8. 23 | 1位 | 怪我や、不利なタイムテーブル(常に5000mと決勝の日が重なる)という不運によりタイトルなし。1985.7.16の史上初めて3分30秒の壁が破られた時のスティーブ・クラムとの死闘(この時はクラムが3'29"67で0.04秒差で勝った)は余りにも有名。(有名なのは自分にとってだけじゃないのか!?) |
1 mile | 3'46"76 | 1987. 7. 2 | 2位 | 惜しくも世界新ならず。(世界記録はクラム(英)の3'46"32) |
2000m | 4'50"81 | 1987. 7. 16 | 1位 | 世界記録。 |
3000m | 7'29"45 | 1989. 8. 20 | 1位 | 史上初めて、トラック1周あたり1分を切るペースで走りきる! |
5000m | 12'58"39 | 1987. 7. 22 | 1位 | 史上初の13分の壁突破! この種目では'79〜'89までの10年間負け知らず。 |
10000m | 27'26"11 | 1986. 7. 5 | 6位 | 競技歴の中でのただ一度の1万でこの記録(当然優勝)!底知れない才能を感じさせた。このレースには日本のエース瀬古利彦さんも出場していた。 |
その他、1985. 7. 16に1500mでスティーブ・クラム(英)に敗れてから、1987. 9. 24に3000m障害でアレサンドロ・ランブ
ルスキニ(伊)に敗れるまで、800mから10000mまでのあらゆる距離で、実に44ものレースで連勝を続けるなど、驚異的
な戦績を残した。
参考までに、現在の上に上げた種目の世界記録および日本記録を挙げておきます。(1999.
10. 30現在)
※アウイタ歴代順位は1998年終了時のもの。正式な結果が判明したら更新します。
種目 | 世界記録 | 達成者(世界記録) | 日付 |
アウイタ歴代順位 | 日本記録 |
達成者(日本記録) | 日付 |
400m | 43"18 | マイケル・ジョンソン(アメリカ) | 1999. 8. 26 | ─ | 44"78 | 高野 進(東海大TC) | 1991. 6. 16 |
800m | 1'41"11 | ウィルソン・キプケテル(デンマーク) | 1997. 8. 24 | 49位 | 1'46"18 | 小野 友誠(法政大) | 1994. 6. 26 |
1000m | 2'11"96 | ノア・ゲニ(ケニア) | 1999. 9. 5 | 14位 | 2'20"7 | 小野 友誠(法政大) | 1994. 3. 19 |
1500m | 3'26"00 | ヒッチャム・エルゲルージ(モロッコ) | 1998. 7. 14 | 5位 | 3'38"24 | 石井 隆士(日体大教) | 1977. 9. 3 |
1 mile | 3'43"13 | ヒッチャム・エルゲルージ(モロッコ) | 1999. 7. 7 | 6位 | 3'58"89 | 柴田 清成(ヤクルト) | 1996. 5. 11 |
2000m | 4'44"79 | ヒッチャム・エルゲルージ(モロッコ) | 1999. 9. 7 | 5位 | 5'08"2 | 重成 敏史(順天堂大) | 1977. 11. 3 |
3000m | 7'20"67 | ダニエル・コーメン(ケニア) | 1996. 9. 1 | 13位 | 7'41"87 | 高岡 寿成(鐘紡) | 1999. 5. 28 |
5000m | 12'39"36 | ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア) | 1998. 6. 13 | 15位 | 13'13"40 | 高岡 寿成(鐘紡) | 1998. 8. 1 |
10000m | 26'22"75 | ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア) | 1998. 6. 1 | 48位 | 27'35"33 | 中山 竹道(ダイエー) | 1987. 7. 2 |
90年代後半に入り、世界の長距離界では、ゲブレシラシエ、コーメンらが中心になって、こちらの予想をはるかに上回る勢いでの記録の更新劇が繰り広げられ、もはやアウイタが80年代後半に打ち立てた記の数々は凡記録になってしまった。 |
しかし、今となっても自分にとって、アウイタの魅力を超えるランナーは出現していない! |
たぶん、アウイタは自分にとって、徳光和夫や黒鉄ヒロシにとっての長嶋茂雄のような存在なのかもしれない。 (そういえば、91年の東京の世界陸上の中継では、徳光がさかんにアウイタのことを好きな選手だと繰り返していたことを思い出した。カール・ルイスなどもっと一般受けする選手に肩入れする(長嶋茂雄にあれだけ肩入れするような人間なのだから、普通はそう思う?)かと思っていたのに、意外だった。) |